行政書士になるには?~試験合格だけでは開業できません~

 

行政書士は、相続や遺言、会社設立、各種許認可、外国人の在留手続など、暮らしや事業に関わるさまざまな手続をサポートする国家資格者です。

 

「行政書士になるには国家試験に合格すればよい」と思われている方も多いのではないでしょうか。確かに、行政書士試験への合格は代表的なルートですが、実は試験に合格しただけでは行政書士として業務を行うことはできません。

 

行政書士として仕事をするためには、日本行政書士会連合会への登録を受ける必要があります。なお、行政書士となる資格は試験合格者だけでなく、弁護士、税理士、公認会計士、弁理士や、一定期間行政事務に従事した公務員などにも認められています。

登録を受けるためには、行政書士として業務を行うための事務所を設置し、行政書士会による確認を受けることも必要です。

 

行政書士は、お客様から戸籍謄本や住民票、契約書、遺言書、法人関係書類、外国人の在留手続に関する資料など、多くの個人情報や重要書類をお預かりします。そのため、事務所には、安心して相談や業務を行える環境が整っていなければなりません。

例えば、重要書類を適切に保管するための鍵付き書庫や金庫などの設備が求められています。また、依頼者との面談や執務を継続的に行うための独立した事務所であることも必要であり、実体のないバーチャルオフィスでは行政書士事務所として登録することはできません。賃貸物件であっても、事務所として適法に使用できることが必要であり、単に部屋を借りれば登録できるというものではありません。

 

神奈川県行政書士会では、登録申請に際して事務所の写真や平面図、使用権限を確認できる資料などの提出を求め、事務所設置基準を満たしているか確認を行っています。こうした審査を経て初めて行政書士として登録され、業務を開始することができます。

このように、行政書士は国家資格であるだけでなく、登録制度や事務所設置基準を通じて、依頼者の大切な情報を適切に管理し、安心して相談していただける環境を整えています。

 

行政書士は皆様にとって最も身近な「街の法律家」の一人です。相続や遺言、各種許認可、外国人の在留資格など、暮らしや事業に関する手続でお困りの際は、お近くの行政書士へお気軽にご相談ください。

 

以下参考

一般社団法人 行政書士試験研究センター
https://gyosei-shiken.or.jp/

神奈川県行政書士会 入会手続き
https://www.kana-gyosei.or.jp/membershipping