皆様のお役に立てる行政書士になるために必要なこと

 

1.行政書士は一生勉強

 

みなさん、こんにちは!

 

6月がはじまりましたね。
2015年も折り返し地点に入ろうとしています。
年初に立てた目標は計画通りに進んでいますでしょうか?

 

さて、今回は法律の内容についてお話をするというよりも、皆様のお役に立てる行政書士になるために必要なことは何であるかについて考えてみたいと思います。

 

街の法律家をキャッチフレーズとする私たち行政書士は、皆様に正確かつ適切な法律知識をご提供する必要がありますので、日々の勉強は不可欠です。
人生にはあらゆるステージがありますし、それぞれ身を置く環境によってフォローしなければならない情報は様々です。「一生勉強」はあらゆる分野に共通する事でしょう。行政書士も然りです。

 

行政書士のほとんどは個人事業主です。自分で仕事の依頼を受け、仕事をこなし、報酬をいただく、という基本的なプロセスは多かれ少なかれ誰もが携わります。毎年行政書士試験に合格する人は数千人いますし、毎年行政書士の人口も増加しています。もし、試験合格時の知識・経験のままでいれば、どんどん新しい風に淘汰されてしまうことでしょう。
だからこそ、私たち行政書士は勉強を継続する必要があります。

 

 

2.行政書士は法律のフォローだけではダメ!?

 

そのため、行政書士会には数多くの「研修会」が存在しています。神奈川県行政書士会で用意する研修もあれば、日本行政書士会連合会で用意する研修もあります。そして、私たち「支部」で開催する研修もあります。

 

この支部で開催する研修会のテーマには、許認可制度に関するものや、相続・遺言といった民亊法務に関するものもあり、その範囲は際限がありません。そして、講師にはその分野に精通する行政書士をお迎えしたり、行政機関の担当者にお話しをお聞きするケースもあります。時には、経営学を学んだり、営業について学ぶ研修を実施する支部もあると聞いております。

 

では、これらの研修を全て100%理解すれば行政書士として活躍できるのでしょうか!?

 

これは他の業界でも言えますが、人を相手に仕事をするとき、実は本当に大切なのは「知識」というソフト面よりも、「人間」としてのハード面が大切なのではないかと思います。特に、士業のように知識を提供したり、考え方を示す仕事の方はその傾向が強まるでしょう。

 

私たちが尊敬する行政書士の方々の中には、芸術にも精通していたり、財界にも通じていたり、経済団体で活躍していたりと、行政書士としての知識は当然のこととして、活動領域は行政書士のそれ以上の広さで動き回っている印象です。そして皆さんに共通していることは、後輩を大切にされているということです。

 

この業界は一匹狼で活動することがほとんどなので、それぞれが独立しており、ライバルという見方もできます。しかしながら、活躍する人ほど、後輩に対して面倒をみていらっしゃる気がします。

 

 

3.どんな分野でも同じこと

 

結局のところ、仕事というのはその人を構築する一つの要素でしかなく、その要素だけを磨いていても他人にはなかなか魅力的に映らなかったり、仕事を任せようという気持ちも湧いてこないものだと思います。

 

このようなことは、実は俳優さんや歌手、そしてお笑いの世界でも言えることではないかと感じていまして、女優の吉永小百合さんは本当にスタッフの方々に尊敬の念を示し、他の共演者への配慮も素晴らしいというお話を聞いたことがあります。

 

演技が良いからずっと活躍されるのではなく、その人と仕事がしたいから任せられる。
私たち行政書士も市民の皆様に単なる法律知識だけをご提供するのではなく、行政書士さんなら信頼できるし、話もしやすいから相談してみようという形で、皆様から行政書士さんだから相談したいと思っていただけるようになっていきたいと思います。

 

もちろん、プロですから、備えるべき知識の継続的フォローは絶対はずすわけにはいきません。

 

このような意識を持ちつつ、行政書士として市民の皆様のお役に立っていきたいと考えています。
何かお悩みのことがあれば、ぜひお近くの行政書士にご相談ください。