建設キャリアアップシステムのご紹介

 

春風がさわやかな気持ちの良い季節となりました。4月を迎え、新たな生活が始まった方も多いのでないでしょうか。皆様の益々のご活躍を、神奈川県行政書士会湘南支部一同、心よりお祈り申し上げます。

 

さて、ここ最近、建設業者のお客様から建設キャリアアップシステム(以下、「CCUS」)について、お問い合わせをいただくことが多くなりました。

 

今回は、このCCUSについて、その概要を簡単にご紹介いたします。

 

CCUSは、2019年4月に国土交通省と建設業界が中心に開発されたシステムです。建設業界の人材不足を背景に、能力のある人材が正当に評価される環境を作るため、「能力の可視化」を目的として生まれました。この取り組みは、官民が連携して建設業界で働く人の能力を統一的に評価する点に特徴があります。

 

具体的には、技能者の基本情報をシステムに登録するとICカードが交付され、社会保険加入状況や就業実績、保有資格や研修・講習履歴などがデータベース化され、蓄積管理することができるようになります。

 

詳細については、下記の公式ホームページもご参照ください。

https://www.ccus.jp/

 

このシステムを運用することによって、技能者側は能力の可視化がされ、自分の能力を正当に評価してもらえるため、待遇面の向上や、転職の際のご自身の能力を具体的に裏付けることが容易になる、などのメリットがあります。

また、企業側も、能力に応じた待遇を推進することで、技能者のモチベーションアップを図れる点や、高待遇の企業には優秀な人材が集まるためマンパワーの底上げができること、加えて能力を体系的に管理することで育成計画も立てやすくなる等のメリットが見込まれます。

 

さらに、2023年1月の経営事項審査の改正において、「建設工事に従事する者の就業履歴を蓄積するために必要な措置の実施状況(W10)」として、加点項目としても大きく影響を与えることになりました。

 

建設業者様にとっては、今後の事業展開に関する重要なシステムであるとわかっていても、運用が複雑でなかなか着手できていない、といったご事情も多いのではないでしょうか。行政書士は、許認可申請の専門家として、CCUS代行申請を2022年2月から開始しており、また、外国人労働者の受け入れに必要な技能実習生や特定技能制度の活用と併せて、事業者様のお手伝いをさせていただいております。

 

CCUSの導入でお困りの際は、是非お近くの行政書士へ、お気軽にご相談ください。