将来の備えを考える

 

9月の声を聞いてもまだまだ暑さの続く今日この頃です。
今夏の暑さは本当に厳しいですね。
連日、全国的な猛暑のニュースが続く中、気がかりな報道もありました。
そのひとつが「高齢者の所在不明問題」です。
我が国ほど戸籍や住民登録制度が整備されている国もないと聞きますが、
思わぬ落とし穴を垣間見たようで驚きを隠せないニュースでしたね。
あまりの事の重大さに各自治体や地域で、
ご高齢者の見守りを見直す動きが出てきているとのこと。
私たちも一市民として積極的に関わっていきたいものです。
「核家族化」という言葉さえも遠く感じる昨今ですが、
高齢社会の中で自分自身はいかに老後に備えておくべきか?と
お感じになった方も多いのではないでしょうか。


お元気なうちに老後の財産の管理や身のまわりのことなどを
自分自身できちんと決めておきたいという場合、
『成年後見制度』の類型のひとつ「任意後見契約」が有効です。
将来に備えて自分の後見人を自ら選任し、老後のプランを希望どおり
に実行してもらう手段のひとつです。
この「契約」は必ず公正証書によることが法律で定められており、
公証人により作成されますので、いざという時に備える安心度がぐっと増します。
また最近では、元気なうちにこそ「遺言」について考えておこう、
という方も増えてこられたように感じます。
遺言書の作成にはいくつかの方式がありますが、
有効な遺言書を残すには注意すべき点が多々あります。
一番安心で確実なのはやはり「公正証書遺言」でしょう。
上記と同様に公証人が、遺言者の真意を正確に文章にまとめ、作成するものです。
また、原本が必ず公証役場に保管されますので、遺言書が破棄されたり、隠匿や
改ざんをされたりする心配もなく、ご本人の死亡後迅速に相続手続きに移行でき
るというメリットがあります。
私たち行政書士は許認可手続き等の他に、
こうしたお手続きのご相談にも対応しております。
いざという時の備えのためにもう少し詳しく知りたい、という方は
どうぞお近くの行政書士までお気軽にお問い合わせください。