行政書士への業務の頼み方

 

最近は、法令遵守の考えが浸透してきている中、
各種の許認可の手続きも併せて煩雑化してきております。
インターネット等で情報がある程度入手できたとしても、
煩雑化した手続きにおいて、私たち行政書士に業務を
ご依頼いただくことが少なくありません。
そんな中、新規でご依頼いただくお客様から、よくあるコメントに、
「この業務は、行政書士が取り扱うのですね。知りませんでした。」
というものがあります。


ある程度、下調べされたお客様によくあることで、
その場は、「そうなんですよ」と対応するわけですが、
その言葉の裏返しには、「行政書士の業務の宣伝が足りてないよ」
という苦言が含まれていたりするわけです。
裁判は弁護士、税務は税理士、登記は司法書士などと、
比較的多くの皆さまが認識している組み合わせがある中、
「許認可は行政書士」という組み合わせは、定着しているとは
言えない現状があります。
行政書士が取り扱う業務は、非常に多岐にわたるため、
それをひと言に表現できないところ、現実問題として、
一般的に分かり易い広報宣伝が難しいからかも知れません。
また、その多岐にわたる取り扱い業務を、全ての行政書士が、
同じように取り扱っているわけではない(どの行政書士も
大なり小なりの専門分野を持ち合わせております)ので、
個々の行政書士が、自らが積極的に関与していない業務を、
広く宣伝をすることがないことも一因であります。
さらに、専門分野を持っている行政書士であっても、
必ずしも一般の方の目に触れるような広告を出しているとは限りません。
すると、依頼しようとする方は、その業務を専門に取り扱う
行政書士を探したいのに、その情報を集められない、
そもそも行政書士が取り扱っている業務なのかということも分からない、
という状況になってしまうわけです。
そこで、冒頭のようなコメントがよく出てきてしまうのでしょう。
誰に頼めばいいのか分からない、という時には、ぜひ、遠慮なく
最寄りの行政書士や神奈川県行政書士会、若しくは各地域の支部にお問合せください。
行政書士は、その取り扱い業務が多岐にわたること、1事務所で全ての業務を
カバーするような事務所は無いこと、行政書士だけで業務を完結せず他士業との
連携が必要なことなどを、よく承知しております。
また、より専門性を持ち合わせている行政書士がどこにいるか、
という情報も持っております。
最寄りの行政書士がご依頼を取り扱えない場合でも、
ご依頼の内容に沿って提案し、より適切な行政書士や他士業を
ご案内させていただくことができます。
分からなかったら、とりあえず行政書士に聞いてみる。
そんな気軽なお問い合わせも含みまして、
皆さまからの、行政書士の積極的な活用をお待ちしております。