火薬類取締法

 

夏と言えば「花火」ですね。
夜空を彩る花火は、日本の夏の風物詩です。
今年も、全国でたくさんの花火大会が開催されます。
ところで、肝心の花火ですが、その構造は様々ですが、材料は火薬です。
火薬をつかうということは、危険なものということです。
そこで、いろいろな法律や規則、条例で規制されています。
その代表的なものが、「火薬類取締法」です。
この法律は、火薬類の定義から、製造、販売、貯蔵、譲渡・譲受、
運搬、消費及びその他の取扱いを規制して、火薬類による災害を防止して、
公共の安全を確保することを目的としています。
さらに、火薬類に関する専門知識や技術を有する製造保安責任者や
取扱保安責任者の選任を必要としています。


さて、花火大会ですが、法律では「煙火消費」と規定され、
花火大会の主宰者は各地域の県政総合センターまたは
工業保安課等に消費許可(花火大会の許可)を申請しなければなりません。
また、消費場所(花火大会の開催場所)を所轄する消防署に
「煙火打揚届」を提出します。
交通規制等の関係もあり、所轄の警察署にも届出が必要になります。
さらに、飛行場の近くや、航空路に当たるところでの開催は、
空港長(管理事務所)に航空法の許可通報手続をしなければなりません。
安全に、楽しく、花火大会を開催するには必要なことですね。
日照時間の少ない今年の夏ですが、花火で夏を満喫したいものです。
花火大会の開催も官公署に対する許可申請や届出になりますから行政書士の業務です。