恭賀新年

 

謹んで新春のご祝詞を申しあげます。
輝かしい年頭にあたり、皆様のご健康とご多幸をお祈り申しあげます。
さて、昨年は政権交代がありましたが、不況は継続し、
社会は依然として混沌としております。
デフレ傾向は止まらず、価格破壊という言葉も聞かれなくなり、
安いことが当たり前の時代になりました。
雇用形態は変質して終身雇用という言葉も聞かれなくなりました。
「傘かしげ」や「腰浮かし」という言葉もどこへやら。
「傘かしげ」とは、雨の日に人と人が、すれ違う時に、
すれ違いざまにお互いの傘を外側にすっと傾け、
申し合わせたかのようにぶつからずにすれ違うしぐさです。
お互い雨に濡れることもありません。
「腰浮かし」とは、混雑した渡し舟で人を押しのけて
奥のほうに行くことはできませんし、
そのまま舟の上で立っているのも危険です。
そこで、座っている人は順番に腰を浮かし拳一個分つめて、
なんとか一人分の席を空けるように譲り合うことです。
昔の日本人は粋でしたね。
今は混沌とした21世紀ですが、せめて人の心は
温かくありたいものですね。
我々行政書士も、皆様の身近な立場で、同じ視線で、
良き相談相手としての心をもって業務に邁進する所存ですので、
本年もよろしくお願い申しあげます。