「民泊(みんぱく)」と行政書士

 

皆さん、こんにちは!

この湘南の地では、2020年オリンピックの会場の一つに選定されたこともあり、
少しずつではありますが、オリンピックムードが漂い始めています。

ただ、湘南は宿泊施設が少ないのですよね。せっかく世界中から人々が湘南に訪れる
というのに、なかなか留まらせることが難しいという課題があります。
せっかくオリンピックを誘致したのですから、たくさんの人たちに留まっていただき、
湘南の魅力を思う存分堪能していただき、リピーターを増やさなければもったいない!
と思います。

そのような中、ここ数年で急激に成長したAirbnb(エアビーアンドビー)という
サービスがあります。これは、自宅や空いてるマンションの部屋などを一時的に宿泊施設
として貸し出すものです。ホテルのようなアメニティーは充実していないけど、
「寝れてシャワーが浴びられれば良い」とか、「その地域の人たちとコミュニケーション
を取りたい」、「とにかく安く済ませたい」など、通常のホテルでは過剰スペックで
あったり、ホテルとは異なる魅力を味わえる「民泊(みんぱく)」というこのスタイルに
注目が集ったわけですね。

そこで、この1年くらいで「民泊(みんぱく)」に参入したいという声を多く聞くように
なってきました。本来であれば、自分の家の一角を貸すだけなので、好きにやれば良い
ように考えてしまいがちですが、実は、この「民泊(みんぱく)」を行うためには、
法律上数々の規制が存在しています。

先日、東京都大田区で全国初の民泊条例に基づく許可申請が行われました。

大田区は全国に先駆けて住宅の空き部屋などに旅行客を有料で泊めることを認める民泊条例を
国家戦略特区を活用して施行し、部屋の提供を希望する事業者の受け付けを始めました。
今回、初の申請受付は2件だけだったようですが、今月中には認可が下りる見込みで、
今後相当数の申請が見込まれています。

まだまだ制度が固まらない時期ではありますが、政府としては、この春には全国で民泊
サービスを随時解禁する方針が示されています。宿泊施設を提供するためには、立地条件など
数々の制約があるのですが、これを法解釈と例外規定を新設して対応していくことに
なりました。背景としては、放っておいてもどんどん拡がる民泊サービスで、たくさんの
トラブルも発生しており、そのような状況を防止・管理するための施策です。

解禁後は、行政に立ち入り調査の権限が認められるなど、普通の家のように考えているだけ
ではびっくりするようなことが起こり得ます。そのためにも、きちんと法令を確認しておく
必要があります。神奈川県でも民泊解禁に向けて動いているようですので、おそらくこの
湘南でも随時スタートするでしょう。

安全・安心なサービスが浸透すれば、地域のためにもなりますので、今後の展開が楽しみ
ですね。

神奈川県行政書士会湘南支部では、定期的に無料相談会を開催させていただいておりますし、
藤沢市役所、茅ヶ崎市役所、寒川町役場で毎月無料の相談日も設けております。

専門的な話もなるべく分かりやすく説明させていただきますので、是非お気軽にご利用
くださいね。